担保で借りる・・・返済できない時その担保どうなる?

担保とは債務者(借金を支払う立場)が債務不履行となった場合に、その債務の代わりとなるものを指します。あらかじめ債権者(お金を貸す立場)に提供しておくもので、それには不動産などの財産ばかりでなく保証人も含まれます。たとえばローンを組んで家を建てる場合、そのローンの支払いが滞った時には住宅そのものが担保となり、この家が売却されたお金がローンの支払いの代わりに債権者に渡ります。
住宅ローンに限らず、財産(土地・貴金属類・絵画・預貯金など)を担保に、お金を借りるという場合もあります。それらの財産を持たない人がお金を借りたい場合は保証人を立てて借金をする、というケースもあります。いずれも場合でも借りたお金と利息の支払いができれば何の問題もありませんが、支払いができなくなった場合、担保となったものは全て債権者に支払い分として渡ることになりますので、せっかくの財産を失うばかりでなく、保証人に借金の肩代わりをさせることになってしまいます。
安定した収入があり状況によってやむを得ない場合や、返せるめどが立っていて不動産などを得るために長い目で見てローンを組む場合など、お金を借りる状況は様々ですが、返すことが大前提で絶対条件であることには違いはありません。自分が借りたお金を返せなくなり、自分が所有するものを取られてしまうことは自己責任で仕方がありませんが、自分だけでなく保証人となった他者を巻き込んで責任を負わせることは、絶対に避けたいことです。
もちろん保証人を依頼された場合も、そのことを充分に頭に置き、もしも依頼主に何かあった場合は自分が責任を果たさなければならないということを認識しなければなりません。自分が自分のお金を相手に貸すわけではないのだから、保証人のハンコをつくくらい大したことはないだろう、などと簡単に考えることなく、保証人は人的担保であることを肝に命じて安請け合いはしないように心がけたいものです

閉じる